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2009年 04月 05日 ( 1 )


2009年 04月 05日

Medicina (メディチーナ) へ行こう

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ボローニャの二本の塔から旧市街の外に向かって真っ直ぐ伸びるvia san vitale 。現在は旧市街を囲む環状道路の向こう側へ行くと名前が変わってvia g. massarenti、そしてその先へ行くとvia enrico mattei と呼ばれているが、昔は何処まで行ってもvia san vitale であった。年配のボローニャ人たちと話していると時々話が食い違う。彼らにとってこの道は今も昔もvia san vitale のだ。さてそのvia san vitaleを30kmほどひたすら平地を走っていくとMedicina (メディチーナ) という町に辿り着く。丁度ボローニャの東に位置するこの町がMedicina と呼ばれるようになったのは随分昔の話で、12世紀頃と伝えられている。
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“赤ひげ”の異名で呼ばれていたフェデリコ1世がこの地を通り抜ける際に蛇のスープを食したところ、持病が治った。それでここがMedicina (=薬) と呼ばれるようになった、という話だ。蛇のスープか。これで持病が治るなら、少々勇気が要るけれど試してみようか。きっと当時はそんな風にして話が人から人へと伝わってこの町を訪れる人が絶えなかったに違いない。毎年9月第二日曜日には中世の祭りが催され、周囲の町からも沢山の人が見物に来る。例のフェデリコ1世の頃を再現した祭りである。葡萄酒色や深緑したビロードの中世の衣服を纏った人々が町を歩く様子を想像してみる。素晴らしい光景だ。実際それはそれは美しいのだそうだ。毎年そう聞いていながら未だに祭りを見に行ったことが無いとは何ということか。今年こそ、とカレンダーに印をつけた。Medicina の旧市街はボローニャとは比べることも出来ない位の小規模だ。その小さな旧市街の中に私が覚えているだけで5つの教会が存在する。大きいものあり、小さいものあり。不思議な町だ。そして美しく静寂な町だ。
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ある土曜日の午後、私は急に思いついてこの町を初めて訪れて一目惚れした。ボローニャに良く似たつくり、しかしもう少し骨太で地にしっかり根を生やした感じのする町だった。そして何よりも住人が余所者に優しい。何処を歩いても東洋人のひとりもいなかったが、誰が私を珍しげに見るでもなく、自分がもう何年もこの町に住んでいるかのような錯覚に陥った。居心地の良い町。いつか住んでみると良いかもしれない。そんなことを思いながら幾度も角を曲がりながら表通りと裏通りを巡り歩いた。平地の町だ。丘や山側に住む人たちはこの辺りの平地を冬は霧が濃くて夏は焼けるように暑いと言ってあまり褒めることが無いけれど、そんなことは無い。近年は丘も山も霧が濃いし真夏はやはり焼けるように暑いのだ。それに丘や山の冬の寒さといったらないではないか。何処にだって良い点あり、悪い点あり。人から聞いた話をうっかり鵜呑みにしようものなら知らないで損することが沢山ある。何でも自分の目で確かめなくては。開けた大地、開けたメンタリティ。明るくてからりとして、そして文化と歴史を自慢したりひけらかすことはないがちゃんと有るものは有るMedicina がすっかり気に入った。
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by paesi | 2009-04-05 22:54 | ボローニャ近郊の町